日本の電車は時間に正確だと言われます。でも、それってどのくらい?というわけで、山手線の一周分、約1時間の走行音を10日分重ねてみました。そしたらなんと、これがまたえらくディープなアンビエント・ドローンに。電車で居眠りしたことある人なら、鳥の鳴き声や小川のせせらぎより、この音の方がよく眠れるかもしれませんね。
一番早く山手線を一周した日と、一番遅く一周した日では、どのくらい差があるでしょうか?
答は、後程。
ある日、ふと疑問に思いました。「電車ってどのくらい時間に正確なんだろう?」と。
そこで、実際に電車に乗りながら音を録音して、それを数日分重ねてみることにしました。録音が終わったときにあまり遠くにいるのは嫌なので、ぐるっとひとまわりできる山手線がターゲットです。
最初は「できるだけ静かな時間帯を」と思い始発電車に乗ってみたのですが、意外と朝帰りの若者で賑っていてNG。数日間試した結果、渋谷発6時の電車の先頭車両の一番前の席(左側)がベストポジションと思われました。
修学旅行生のおしゃべり(「この電車テレビ付いてる!」とか)に邪魔されたり、録音スイッチを入れ忘れたり、結局一ヶ月近く山手線に乗り続けた中からチョイスした10日分を重ねてみたのがこのCDです。生音のままだとクシャミの音や咳の音などが不快だったりするので、そういう音はバンバン切ってあります。その上で、全体的にEQで調整したりリバーブをかけたりしました。
普通にヘッドホンで聴いてもらっても良いのですが、ぜひiPodなど持ち運びのできるプレーヤーに入れて、実際に聴きながら実際に山手線に乗ってみてください(できれば、同じ時間の、同じ席で)。渋谷駅でドアが閉まった瞬間に再生開始です。音質が違うので「いま鳴っている音がヘッドホンから聴こえているのか実際に鳴っているのか区別が付かない」とまではいかないですが、だんだん音が重なっていって、なかなか気持ち良いですよ。
音声の編集はAudacityを使いました。で、せっかくなんで編集後の波形の画像を載せときます。ちなみにCDのジャケットでもこの画像を使っています。
音声はステレオなので、ふたつで1日です。20個の波があるので、これで10日分になります。線が太くなっている部分が音の大きいところ、細くなっているところが音の小さいところです。10日間とも、ほぼ同じ動きをしているのがよくわかると思います。
で、メモにも書いたんですが、クシャミや咳の音はカットしてあります。そのカットの跡が、ところどころ波形の上にある白い線です。音量を絞ったり、カットしたりしてるんですね。
ところで、ある駅のアナウンスで「次は、○○。お出口は○側です」という部分と咳の音がちょうど重なってしまったことがありました。数日分重なっているような場所であればある程度大胆にカットしてもバレない感じになるんですが、ちょうどその日は少し運行が早かったのです。そのため、他に重なっている音がく、「お出口は・・・」と言ったっきりになってしまってます。よかったら、探してみてください。
ちなみに左の画像ですが、クリックすると拡大画像が表示されます。意外と細かい編集跡を堪能してください。
正解は、1番の15秒です。一番早かった日が60:10、一番遅かった日が60:25でした。なんつーか、すごいですね。
時刻表の音楽 -山手線のために-もよろしくどうぞ。
Recorded, edited and photograph by HAGIHARA Yoshiaki.
Sleeve design and artwork by AKIYAMA Mimico.
Last update: June 27, 2009.